人工物工学研究センターは、これまでに確立された人工物工学の基盤を発展させ、人類の持続可能性に資する次世代ものづくり(製品のみならず、そのライフサイクルを通したサービスも含む)に関する研究教育と社会実装を推進する、工学系研究科の附属施設として本郷キャンパスに設置された新たなセンターです。
センターでは、東京大学工学系研究科の研究者が中心となりつつ、他分野の研究者と協力し、技術のみならず価値や受容性など、広く人や社会と技術の関係まで考慮し、学際的な取り組みによって問題解決の手段を模索するとともに、ニーズ駆動型の次世代ものづくりの研究教育を行っています。
センター内に価値創成部門、認知機構部門、実践知能部門の3つの部門を設置され、価値創成部門においては新しいモノづくり及びモノ・サービスエコシステムの設計、認知機構部門においては人と人工物の認知過程及び人に資する人工物作り、実践知能部門においては人工知能をはじめとする知能化技術の理論と実践の融合に関する教育研究を行っています。
NEWS
- 2024年10月17日【開催期間 2024年11月13日~2025年3月21日】 人工物工学研究センター企画「製造業コア人材育成講座」
- 2024年10月10日【開催日2024年11月26日(火)14:30-17:30 】第10 回⼈⼯物⼯学コロキウム:ドローン技術による産業の変革
- 2024年6月13日梅田研究室所属の修士2年生 北森 洸人さん(価値創成部門 梅田研究室所属)が2024年度精密工学会春季大会学術講演会 Best Presentation賞を受賞しました。
- 2024年6月13日太田研究室所属の特任研究員 高御堂 良太さん(認知機構部門 太田研究室所属)が2024年度精密工学会春季大会学術講演会 Best Presentation賞を受賞しました。
- 2024年6月5日太田研究室所属の修士2年 西澤 律輝さん(認知機構部門 太田研究室所属)が2023年度日本機械学会若手優秀講演フェロー賞を受賞しました。
過去のイベント
- 2024年9月14日【開催日2024年11月26日(火)14:30-17:30 】第10回人工物工学コロキウム:ドローン技術による産業の変革
- 2024年2月1日【開催日2024年3月18日(月)14:00-17:30 】 第9回⼈⼯物⼯学コロキウム:⼼を豊かにする⼯学を考える
- 2023年8月17日【開催日2023年10月16日(月)14:30-18:00 】第8回人工物工学コロキウム:デジタル時代のサービスづくりと人工物
- 2023年2月20日【開催日2023年2月20日(月)15:15~18:15 】第7回人工物コロキウム:SDGS時代の物流システムのデザイン
- 2022年4月22日【開催日2022年6月20日(月)14:00~17:00 】東京大学人工物工学研究センター社会連携講座「次世代ものづくりアーキテクチャ」設立シンポジウム
メンバー
協力教員
淺間 一
奥田 洋司
越塚 誠一
鈴木 克幸
高橋 美保
水流 聡子
永谷 圭司
西野 成昭
山下 淳
山田 知典
客員研究員
高木 優
大畑 龍
張 月
四津 有人
高本 仁志
黄 沿江
黄 之峰
千葉 龍介
高草木 薫
柿沼 康弘
河野 大輔
井上 全人
大畑 龍
鳳 クァンバック
部門紹介
- 価値創成部門
- 次世代モノづくりを実現する手段として、実体としてのモノとそれが供給するサービス、それを実現する社会システムが一体となり、価値創成を図る必要があります。本部門では、現実世界と情報世界を1対1に対応付けるデジタルツインに、知的活動世界を繋げて拡張したデジタルトリプレットという概念を用いて、モノ・サービスが社会に実装された後も、保守やアップグレード等の形で社会がシステムの面倒を見ることで、システムが成長、進化するエコシステムつくり(社会システムつくり)を目指しています。
- 認知機構部門
- 次世代モノづくりでは、社会の潜在的なニーズを的確に把握し、それに対応した提供価値を具体的に提示する能力が求められます。「モノ・サービスの使い手、作り手、関係者、さらにはそれらが生み出すモノ・サービスすべて」を社会と考えると、その中で人が人工物をとらえるしくみ(認知機構)の解明が必須です。本部門では、次世代モノづくりで創造されたモノ・サービスが、人や社会と適正に融和し受け入れられるために、人がモノをどう認知し、モノとどう相互作用するかを解明し、人、社会に資する人工物つくりに役立てる取り組みをおこなっています。
- 実践知能部門
- 本部門では、昨今飛躍的な進歩を遂げている深層学習を中心とするAI認識技術に、工学系研究科が有するハードウェア技術やインフラ技術を高度にすりあわせることで、世界的に圧倒的な競争力を有するモノ・サービスシステム作りを目指しています。対象とする問題において必要とする情報選択を起点として、そのために必要な実世界データ、データ取得に必要な物理デバイス、データの処理手法選択、サービス構築とその継続的改善、さらに人間のモノづくり活動の支援という、情報システムの循環設計を中心に据えた研究開発をおこなっています。
社会連携講座・寄附講座
人工物工学研究センターは、以下の社会連携講座・寄附講座と連携して研究、教育、社会実装を進めております。
- 次世代型産業機械に向けた新材料技術の創成(社会連携講座)
ヒノデホールディングス株式会社 - 次世代ものづくりアーキテクチャ(社会連携講座)
ダイキン工業株式会社 - 世界モデル・シミュレータ寄付講座
株式会社スクウェア・エニックス・AI&アーツ・アルケミー、ソニーグループ株式会社、 日本電気株式会社 - サスティナブルなヒューマンセントリック次世代ものづくり(社会連携講座)トヨタ自動車株式会社
- ガラスの先端技術の創出(社会連携講座)
AGC株式会社 - 次世代信号・電力伝達技術の創成(社会連携講座)
古河電気工業株式会社 - 次世代の工作機械の探索(社会連携講座)
三菱重工工作機械株式会社
研究会
人工物工学研究センターは、以下の研究会を企画、運営しております。
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