第1回 人工物工学コロキウム:多数パラメータと科学技術
タイトル:
人工物工学コロキウム:多数パラメータと科学技術
主催:
人工物工学研究センター
開催趣旨/概要:
本コロキウムでは、近年注目を集める人工知能、特に深層学習の技術が、我々の知のありかた、あるいは科学技術のありかたにどのような影響を与えるかについて議論する。深層学習で明らかになってきたことは、数千万から数億という多数のパラメータを用いたモデルが、現実に高い予測性能をもつことであり、一方で、そのパラメータが意味するところを我々が理解するのが難しいということである。このことと、従来、熟練の業、暗黙知と呼ばれてきたものとは関係があるはずであり、また、従来からの設計論や人工物に関する議論とも関係するはずである。現在の深層学習技術をひとつの参照点と置くことで、人間の知を相対的に考え、これまでの科学技術をメタに捉え直すことができる時代に差し掛かっているのではないだろうか。本コロキウムでは、人工知能や経済、科学技術論の専門家により、科学技術と人工物、我々の社会の未来について議論する。
開催日時:
日時:2020年 1月23日(木)15:15-18:00(受付開始 14:50 より)
会場:
東京大学本郷キャンパス・工学3号館2階31号会議室
プログラム内容:
15:15-15:20 開会挨拶:淺間 一(人工物工学研究センター センター長)
15:20-15:50 「深層学習と人工物工学」:松尾 豊(人工物工学研究センター 教授)
15:50-16:20 「相対化する知性」:西山 圭太(経済産業省 商務情報政策局 局長)
16:20-16:45 「機械学習工学」:石川 冬樹(国立情報学研究所 准教授)
16:55-17:55 パネルディスカッション
吉川 弘之 (東京大学元総長、名誉教授)
丸山 宏 (株式会社Preferred Networks フェロー)
西山 圭太、石川 冬樹、松尾 豊、淺間 一
司会:青山 和浩(人工物工学研究センター 教授)
17:55-18:00 閉会挨拶:松尾 豊(人工物工学研究センター 実践知能部門 教授)
18:00-19:30 情報交換会(工2号館 松本楼)
担当教員:
松尾 豊(人工物工学研究センター 実践知能部門 教授)
青山 和浩(人工物工学研究センター 実践知能部門 教授)